ということで次の問題はポートタイミング早すぎ問題です。これは意図してわざとやってました。
そもそも「ポートタイミングとは?」ってのをクソ噛み砕いて説明すると、エンジンが1回転する内にポートが開いてから閉じる角度です。
ホントの玄人の方々には鼻で笑われるような知識しか持ち合わせていないし、これをさらに分かりやすく詳しく説明するのはなかなか難しいのでここでは測り方だけ書きます。
まず用意するものは
全周分度器
適当な針金
両面テープ
適当なスペーサー
適当なビニール
最初にヘッドを開けシリンダー上面を傷つけないようにボルトとスペーサーとビニールでこんな感じに押さえつけます。

次に分度器のセットですが
ピストンが下がる時(上死点後)にピストントップを排気ポート始り位置(ツラ)にセットします。(画像はGアクの焼けたシリンダー)

ここで付けやすい位置に針金を付け、全周分度器の0度に合わせ両面テープでフライホイールに固定します。(ここまでクランクは回さないでください)
分度器と針を0度に合わせられたらクランクを回し、ピストンを下げ排気ポートのツラ(開始位置)に戻ってくる所で止めてください。

この時、分度器が指す角度が排気の総開度となります。
総角度とは、ピストンが下に行って上に帰ってくるまで、つまり下死点後の角度も含まれた角度です。
なのでこの数字を÷2します。そうすることで排気角度がでてきます。
この数字が大きければ大きいほどクランク1回転の内にポートが開いてる時間が長いです。
掃気ポートも同様の測り方で測ります。(掃気ポートは排気ポートよりも必ず低い位置に設置されてるため排気より角度は必ず低くなります)

で、この角度がどんな意味を示すかというと
排気角度が多ければ多いほどパワーバンドは高回転なります。そして掃気角度がある一定以上(65°以上)になると掃気が上手いこといきません。
ポートタイミングにも大体の黄金比は存在するらしく
例えばNSR500のポートタイミングは 排気97.5° 掃気65°です。
ワークスレーサーがこの数字ですから闇雲に排気ポートを縦にデカく削ると、この数字を超えてしまい下がスカスカになります。
また巷で出回っている安いボアアップキットなどはこのタイミングなど全く考慮されて無い物があり、組んだだけでは排気タイミングが遅く高回転が回らなかったりします。
てな訳で自分のDioは現在
ベースガスケット1ミリ 排気97.5° 掃気71°
のバカ高回転&掃気早すぎ設定です。
またベースガスケットを増してるので2次圧縮も下がっています。
走ってみるとまぁ〜パワーバンド以外走りません、、ただちょっとどうなるのか興味から実験してみたかっただけなんです…太チャンバーも相まってパワーバンドが12000からとか言うアホマシンになりました(うんち)
こんなんじゃとても乗ってられないのでリセッティングします。
ベースガスケット0.5ミリで測定したところ 排気95° 掃気68°なので
これに変更
まだ掃気は少し早いですがまだ常識的です。
2次圧縮も9キロ位でまずまず…
このボアキットで掃気タイミングをちゃんと合わせるとなると、シリンダーベースを削るか激薄ベースガスケットを使用しなければならないようです…
まぁとりあえず試走!
パワーバンドは9000からになりエンジンも全然トルクフル!
2次圧縮とポートタイミングの兼合いのはやっぱり大事だなぁと…改めて…(2次圧縮についてはスキッシュや圧縮比などありますがここではあえて触れません)
みなさんも是非腰上開けた際は測ってみて下さい。エンジンそのものの特性が数字で読み取ることができ、チャンバー選びにも役立つと思います。
排気ポートがシリンダー上から何センチなんて測り方もありますが、もしボアアップした際ピストンハイトが違ったら元も子もありません。
この測り方が1番分かりやすいかなぁと思います。
また次の問題解決に続きます…