Barn works整備記録

需要がある人にはあるかもしれない納屋での整備記録

ジョグアプリオ4VP ポート研磨 ヘッド面研

 

前回までで、それなりに乗れるようにセッティングは出ました。

しかしパンチ力不足でイマイチ面白みに欠けるので、定番のポート拡大それに伴ってヘッド面研を施します。

とりあえずBWSのヘッドを購入しました。ノーマルは予備にしときます。

 

早速加工開始アングルリューターなど持ち合わせいないので、排気ポートのみでいきます。むやみにデカくしてもダメなのは何となく知っているので、何となく決めときます。(ホントはしっかり紙で形を取ってやった方がいい)排気ポート上面も少し削ってタイミングを早めます。(測ったけど忘れた。)
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あくまで街乗りメインなのでブローダウンを意識しつつ出口は控えめに、、(写真はまだ最初の荒削り)
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とりあえず削ってbwsヘッドで圧縮測定


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bwsヘッドでも思ったより低いので面研します。

やり方はヤスリに八の字を書いて出来るだけ斜めらないよう祈りつつ削ります。これは縄文時代から伝わる歴史のあるチューニング法です。f:id:SDGs2st:20231004181333j:image
結果
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結構良い感じ

ハイオクでいけば大丈夫でしょう。

試走の結果出だしも加速も別モンに…

それに合わせてメインジェットを小変更

より高回転型になったのでウエイトローラーも軽くしセンタースプリングも強化に…

珍しくすんなりとセッティングが決まり、これまでで1番良い状態に持ってこれました。

これでひとまず今年のメインマシーンは夏前に形になりました。


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次はフロント強化とボアアップとロングクランク位でしょうか…現状でも快適だから気が向いたらやろうかな〜

 

ジョグアプリオ4VP 駆動系セッティング

 

キャブセッティングが決まるにつれ加速の谷が目立つようになりました。

駆動系を開けて、各部点検してみるとトルクカムの溝が段付きしてるのを確認。

 

この際駆動系を一新します。

以下の部品を発注

キタコのトルクカム(安いので)

ジョグ90系用横綱プーリー(安いので)

KN補修用90プーリーフェイス(安いので)

プーリーの奥にはめる用のクローワッシャ×2(90プーリー流用時スペーサー替わり)

 

完全にコスパ重視セッティングです。

ウェイトローラーは通学ジョグ用の余ってるものが使えそうです。ベルトは新品の場合慣らしが必要になり、更にセッティング時間を長めそうなので、最初から付いてるものでとりあえず進めます。

 

クローワッシャを奥にはめてプーリーを装着

問題のトルクカムも交換(B溝にセット)

当てずっぽうでウェイトローラーの重さを決め

試走

90系用プーリーの方が軽いのかレスポンスが良い

加速の谷もまだマシになった

坂道の再加速遅い

そこそこって感じになりました。

ドンドンウェイトローラーを軽くしてみます。

スポーツマフラーが効いているのか予想以上に回るので軽くするにつれどんどん良くなってきました。

ここで問題が発生

アプリオ純正CDIなので、ある回転からレブリミットのように回らなくなり頭打ちになります。

まぁ50の純正CDIなんてしょぼいのは分かっていたので...(5R2のRZ50とかは別、何かバチクソ速い)アプリオに適合したPOSHをポチり付け直したところ走り出しから明らかにトルクが変わり、上もガンガン回ります。CDIを変えてここまで体感出来たのは正直初めてです。


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ある程度のセッティングが出たのでしばらく乗ってましたが、さらにパンチ力が欲しくなり

次回はポートと2次圧縮を弄っていきます。

 

 

 

 

ジョグアプリオ4VP キャブセッティング

遅い速いは別として「走行」が可能になったアプリオ。

 

100のエンジンを積むと整備性は極悪です。しばらくは外装をつけないままセッティングに打ち込みました。そもそもスクーターって物に触るのが初めてだったので、駆動とキャブセッティングの兼ね合いにかなり難儀しました。


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兎にも角にもまずはキャブセッティング。

これがある程度キマらないとエンジンが壊れます。始動性も走り出しもそんなに悪くないのでパイロットジェットはある程度合ってるっぽいです。全開にしてみると、高回転まで上がったところで息継ぎします…メインをとりあえずめちゃくちゃ濃くしてみました。

私はキャブセッティングに確固たる理論や経験を持ってる訳では無いので、セオリー通り合ってない場合、番手を結構上げます。そっから地道に徐々に番手を下げて合わせて行きます。(プラグの焼色と回転数に対しての負荷を掛けた時のフィーリングを参考にしつつ)

しかし番手を結構上げてもこの症状は改善せず…油面を調整しても変わらず。ふと納屋に横たわる純正50のエンジンを見て「純正キャブ小さいな〜」と思ってたところ「もしかして負圧コックのキャパ足りて無くね」って事に気づきます。

ということで、中間にコックを付けて落下式に変更。息継ぎはあっさり改善。

キャブよりもその前の問題でした。

 

 

MJ145 SJ45 AS1回点と半分戻し クリップ3段目でプラグの色も悪くなく、ある程度のキャブセッティングが決まりました。しかし停止時から全開加速した際、40〜50キロでの加速の谷が浮き彫りになります…次回はその谷と長い時間戦うことに…

 

規制前ジョグアプリオ4VPエンジンスワップ 3

 

前回はエンジンをとりあえず搭載するとこまでいきました。

この後に、細かく調整しなければならない点がいくつがあります。

 

サス取り付け位置のズレ(サスが外側にズレる)

 

リヤブレーキワイヤー移植

 

アクセルワイヤーとキャブレター関係

 

サスの取り付け位置のズレは長めのボルトとネジ箱に丁度良いスペーサーがあったので挟めて秒で解決(サスの付隙間をノギスで測って適当なカラーを削って作りましょう)

 

リヤブレーキワイヤーはグランドアクシス用を取り付けました。しかしブレーキレバーのホルダーがジョグのままなので、リターンのバネがバチクソ効いてて握れません。

調整を緩めると今度はブレーキが効かなすぎる微妙な状況になりましたが、数巻バネをカットしてロッドの位置を何回か調整して完了。

 

次にキャブです。

ヤフオクにて購入したグランドアクシスのエンジンにはキャブが付属していません。

よって前回の記事にも写っていましたが、納屋で余っていたYZ80用VM28キャブを使っていきます。(ジェット類もある程度持っているので)

ビックキャブ用中華インテークを使って装着。全部がギリギリのクリアランスなので、漢の直キャブでいきます。(通勤に使う予定もなくお遊びバイクだから出来ること)

スロットルはキタコのハイスロkitを勢い余って買しまいました。キルスイッチボックスに少し干渉します…スイッチボックスをエグッて取付けました。

キャブ側もスロットルワイヤーの受けが合わないので、ドリルで削ったり小細工して取り付け完了。

後はチョークを引いたりキャブの脱着を簡単にするため、メットインの底を思いのままに破壊します。ここまで来ると取付けというより取り付けるために、破壊する方が多かったです。
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以上で細々とした準備はだいたい整いました。

ヤフオクで買った純正ルックスポーツマフラーを取付け、燃料を入れキックしたら1発で始動。

キャブのジェットもそこまで外れて無さそうです。

と安心して吹かしてみるといきなり異音発生…

カバーをバラして見たところ、セルのクラッチが固着してセルモーターも供回りしてました。
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清掃、給油で復活…

と、こんな感じでスワップ自体は終了です。

知ってる人は知り尽くしてるネタです。

ヤフーブログが消えたせいでしょうか…自分がやってみようと思った時には、調べてもあまりヒットしませんでした。

文書がヘタなので分かりづらいかもしれませんが書き起こしてみました。わざわざ今の時代にこれをやる人は少ないと思います…規制前のジョグに載せるのは無駄に手間です。

素直に丸車でグランドアクシスを買うかシグナスをイジりましょう。

 

次回からキャブと駆動系のダブル迷宮セッティングが始まります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

規制前ジョグアプリオ4VPエンジンスワップ 2

 

つーことでもうエンジン載ってます。(作業中の写真が無い)


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エンジンマウントはポンです。ジョグのステータコイルもポンで付きます(プラスネジを滑らないように気合いで外しましょう)

 

唯一面倒なのはジョグのフライホイールは中央にネジが切ってあるのに対して、グランドアクシスフライホイールには切られておらず。

一般的にバイク用で売っているフライホイールプーラーでは外せません。

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私の場合は、たまたま車用で持っていたアストロのやっすいプーラーで外しました。
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フライホイールを外したらジョグのオイルポンプを移植し、ジョグのステータコイル jog90のフライホイールを付けて完了。

これで電装は規制前ジョグのままでいけます。

ちなみ規制後のジョグにはこんな事しなくてもカプラーのピンの色を合わせて抜きかえするだけでポンだそうです。(最初から知ってたら規制後買ってた)

フライホイールとオイルポンプの組み換えが終わったらサクッと車体にエンジンを搭載します。

セルモーターから出てる配線だけカプラーの形状が違うので工夫して結線してください。

所詮原付のエンジンなので、そこまでは重くなく車体の下に何かを噛ますか、上から吊り上げて安定させておけばそこまで難しく無いです。

 

これでとりあえずエンジンを載せるだけは完了

次回は細々とした部分の調整と、キャブセッティングそして駆動系の迷宮の入口までいきます…

 

 

 

 

 



 

 

規制前ジョグアプリオ4VPエンジンスワップ 1

ドミニカ人がDioを乗り回す動画をみてスクーターをやってみたくなりました。

てことで2022年12月ヤフオクにてニューマシンを入手
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とはいってもこのまま50を弄っていく気は最初からありません。そもそも10年前に親父が作った3KJジョグに通学で乗っていたので、腰下以外に手を加えたとして、どこまでの伸びしろがあるかがはっきり分かっていたからです。

はなっからスワップ予定でアプリオを買いました。

 

4VPのチューニングベースとしてのは数年前に終わってるっぽいですが(今はシグナスが激アツ)そこは気にせずやっていきます。

スワップに関する情報は今更出きっている情報なので書くほどのモノでも無いですが、一応自分が使ったものを書きます。

大まかに必要部品

 

グランドアクシスエンジン

 

ジョグ90フライホイール

 

KNスワップサス

 

BWSリヤホイール

 

ホイールのナット

 

グランドアクシスリヤブレーキワイヤー

 

サスのズレの分に噛ますカラー

 

お好みのグランドアクシス用マフラー

 

お好みのインマニ

 

お好みのキャブレター

 

 

 

ジョグのステータコイル(アプリオのハーネスをそのまま使う場合)

 

ジョグのオイルポンプ

とこんなもんです。

次回から載せ替えていきます。

 

 

 

 

 

 

 

ピアジオチャオチューニング総括 最終章

本当は前回が最終章のつもりでした。

チャオを弄って喜んでいたのは2020年〜2021年位頃で、その後スッと熱が冷め納屋に放置されること2年。

友人が「コンビニマシン欲しい」ってんで譲った訳ですが、特殊な車両なので自分がアフタサービスをします。

 

いざ納車して数日後、すぐにヘッドがぶち抜けたらしく40キロ以上出ないとのこと。

ということで修理開始。

チャンバーを外し、ヘッドのナット数本を緩め、毎回クソイラつくデコンプワイヤーを外し分解します。サクッとヘッドが取れます。

どうせ外したらって事で400番と1000番の耐水ペーパーで面研しちゃいます。ホントは何ミリ削ったかとか、削った後の圧縮を測定しないといけないんですが。

まぁカバいので感覚で行きます。

サクッと組み立て完了。これで高圧縮化完了(あんまり削り過ぎると、ピストンに穴が空くのでほどほどに)

お次は高圧縮化に伴って吸気系も強化。

これはとっても簡単。ノコギリでもドリルでも良いので、自分の思いのままにエアクリを破壊しましょう。これでより多くの空気をエンジンに取り込めます。多く空気を取り込んだ分燃料も多くブチ込む必要があるので、メインジェットを58番から66番へ上げました。


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さっそく試走

結果

メーターの針が余裕でなんの表記もないとこまで振れました。(何キロかは想像におまかせ)

さらに長い直線があればもっと伸びそうな予感がしますが、多分ピストンが抜けるのでやめときました。低速も人力アシストが要らない位力強いです。これがチャオチューニングの1つのゴールとも言える素晴らしい性能です。

 

ということでつい先日、数年に渡って引き伸びた私のピアジオチャオチューニングは終了。

ここまで長々と綴ってきましたが、単純な構造なゆえにトータルバランスの大切さをより強く思い知らされるマシンでした。